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ごあいさつ

初めまして、駐在妻ライフキャリア研究所 臨床心理士の原田舞香と申します。この度は当研究所ホームページ及びブログにお越し頂き、誠に有難うございます。


今、世界各地の日本人駐在妻達から悲鳴が上がっています。それは、自身の「キャリアの分断」の問題、そして「社会からの駐在妻に対する誤ったステレオタイプ」2つの問題です。 

 

この2つの問題を目前にして、私は何もせずにはいられませんでした。元駐在妻であり、臨床心理士であり、今は日本でワーキングマザーの一人である私に何が出来るか?考えました。臨床心理士として、一当事者として、これらの問題が、そして海外駐在への帯同というライフイベントが女性のメンタルヘルスとその後の人生に及ぼす影響は計り知れないことは痛いほどわかっています。

 

実は以前から、ずっと考えていたこと、いつか出来たらな、と思っていたことがありました。私は大学院生時代から、女性のキャリアの問題に関心を持っていましたが、自身が結婚、出産、海外駐在、転勤、子育てを経験する中で、「女性のライフキャリアの支援」について関心を持ち、この研究をライフワークにして行きたい、と思って来ました。それは自身の「駐在妻・転勤妻」としての経験を通して、とりわけ「駐在妻のライフキャリアの支援」というところまで絞り込まれていました。しかしながら、私は「今、家族の都合で地方在住だから…」「子どもが小さいから…」「心理職としてのキャリアが優先」「研究者としての所属先が得られないから…」と先延ばしにして来てしまったのです。


私は最近遅まきながら、Facebookを始めたことで、世界各国、日本全国にいる駐在妻・元駐在妻の方と繋がることが出来ました。そして今や「リモートワーク」の時代が到来し、地方にいながらも、子どもが小さくても、東京を始めとした全国、いや、世界中の人たちと、インターネットを通して対話することが普及して来つつあることが判明しました。私が気付くのが遅すぎたかもしれませんが・・・

 

先延ばしにする理由なら、いくらでもある。でも、物事には「社会からの要請」「タイミング」があり、「この問題は待ったなしである」という実情も分かりました。このように、「世界に広がる日本人駐在妻のキャリアの危機」+「私の女性のライフキャリア支援・研究」=「駐在妻のライフキャリアの支援・研究」となり、「駐在妻ライフキャリア研究所」の開設に至りました。

 

今日を迎えるに辺り、これまで多くの臨床心理士・心理職の諸先輩方、世界の・全国の現役駐在妻・元駐在妻の皆様、「女性の起業を応援する会」の皆様にお世話になりましたことを心より御礼申し上げます。そして研究所設立を認めてくれた夫にも感謝します。

 

 

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