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世界各地でカウンセリングを受けるには

皆様、こんにちは!早いものでもう7月、日本の暦では1学期ももうすぐ終わりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今年度から新生活の始まった方は、そろそろお疲れの出るころではないかと思います。

 

さて、前回のブログではシンガポールのリソースをご紹介させて頂きましたが、今回は世界各地にお住いの皆さんが「カウンセリングを受けたい」と思われたときに利用可能なリソースについて、いくつかご紹介させて頂きます。

 

まずは敷居の低い、電話・メール・オンラインでの相談から。

 

1.日本臨床心理士会電話相談事業

 一般社団法人 日本臨床心理士会が行っている無料電話相談事業で、その名の通り相談は臨床心理士が担当しています。現在のところ平日の夜間を中心に開設されています。

 http://www.jsccp.jp/about/tel.php

 

この他にも、日本臨床心理士会のHP内にリンクがありますが、「いのちを支える相談窓口」として全国に設置されている

電話相談窓口もあります。

 https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php

 

「自殺予防電話相談」となっている場合もありますが通常の相談も可能です(以前私も相談員をしていたことがあります)。

海外から日本のフリーダイヤルは利用できませんが、Skypeアウトを利用するなどして掛けることが出来ます。

 

2.With Kids~海外に住む子供たちの心の健康をサポートする臨床心理士の会~

 当ブログでも以前にご紹介させて頂いている、臨床心理士による無料の子育てメール相談ボランティアグループです。相談は海外在住経験や何かしら海外在住日本人の支援に関わった経験のある、臨床心理士が担当しています(以前私もお手伝いさせて頂いておりました)。メール3往復までご利用いただけます。子育て中の方が、ご自身の問題についてご相談して頂くことも可能です。

  https://www.withkids-kaigai.com/

 

3.cotree(コトリ-)

 こちらは有料ですが、オンラインでのカウンセリング・電話相談・メール相談(パートナープログラムと呼ばれています)サービスが提供されています。臨床心理士以外にも、キャリアコンサルタントや産業カウンセラーにも相談が可能です(以前私も勤務しておりました)。

 https://cotree.jp/

 

他にも同様のサービスを展開している企業があります。近年、オンラインで受けられるサービスが増えたことで、海外在住日本人にとってとても便利になったと思います。それに何よりも、どうしても近隣に相談機関のない場所にお住まいの方にとって「世界中どこからでも」アクセスできる、ということが何より有難いですよね。

 

でも、やっぱり誰かと直接話したい、オンラインやメール相談で、「近隣の相談機関を探してみては?」と勧められた場合は?

 

4.Group With-海外で暮らす家族とともに- サイトを利用して、相談機関を探す

  ”Group With-海外で暮らす家族とともに-“は、海外で子育てを経験した母親たちで運営する非営利自主活動グループです。

海外で育つ子ども達やその家族が異文化に適応し、充実した生活を送ることができるよう応援することを目的として活動しています。Group With自体では相談活動はされていませんが、世界各国海外でこころの問題について日本語で診療や相談を受けられる機関」一覧を作成し、毎年更新されています。 

 https://www.groupwith.info/soudan

掲載されている相談機関は子育て分野に限らず、所属する専門家や専門分野についても詳しく記載されています。

前回のブログ「シンガポールでカウンセリングを受けるには」に掲載した機関も掲載されています。

 

以上、他にも利用可能なリソースは沢山あると思いますが、私自身がよく知っているリソースをご紹介させて頂きました。

 

前回も書きましたが、日本では、カウンセリングを受けることに対する敷居がまだまだ高く、皆さまどうしても問題が大きくなるまで一人で耐え続けてしまう・・ということが往々にしてあります。

 

もし早めに対処できればよい方向に進むよう、専門家が一緒に考えられることも沢山あるので、お気軽にカウンセリングの門を叩いていただけたらと思います。

 

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